シロツメクサ(クローバー)
マメ目 マメ科
ヨーロッパ原産の多年草で、道端、公園、川の土手などに生え、地面をはって広がり高さは15~30cmになります。 日本には、江戸時代にオランダからガラス器などの詰め物として入ってきましたが、明治時代の初期に飼料作物として盛んに導入され各地に広がったといわれています。 現在では、北海道~沖縄に帰化しています。 花は、4月~10月と長期間咲きます。 小葉が3枚の複葉ですが、人がよく踏みつける場所では小葉が4枚以上のものが見つかることがあり、小葉が4枚のものは「四葉のクローバー」と呼ばれて幸せの象徴とされています。 花の色が白い詰め物に使われた草ということで、白詰草(シロツメクサ)と名づけられました。 アイルランドの国花で、英語の名前がホワイトクローバー(white clover)であることから、クローバーとも呼ばれています。 小葉の形はハート形ではなく楕円形ですが、車に貼る身体障害者標識(クローバーマーク)の小葉がハート形をしていたり、四葉のクローバーをデザイン化した商品マークにハート形の小葉が使われていることがあることから、シロツメクサの小葉がハート形をしていると思い込んでいる人がよくいます。
しかし、四葉のクローバーの場合には、小葉の先が少しくぼんでハート形に見えるものもあるようです。
(写真)2019.5.9 加古郡稲美町加古