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ノジスミレ


キントラノオ目 スミレ科 

耕作地周辺、川や池の土手、道端など人里近くのやや乾燥したところに生える多年草で、高さは4~8cmほどにしかなりません。 日本の本州(秋田県・岩手県以南)~九州に分布し、沖縄には変種のリュウキュウコスミレが分布します。 また、全ての変種を含んだ種としては、朝鮮半島、中国、台湾、東南アジア、インドに分布するようです。 花は3月~5月に咲き、スミレより少し早く咲き始めます。

地上茎のないグループのミヤマスミレ類に入り、この仲間は雌しべの先(柱頭)がカマキリの頭のような形をしているのが特徴です。 花弁の縁は少し波打ち、花はよい香りがします。 花の色はスミレよりも青味がかった濃紫色のものが多く、白花のものもありシロノジスミレと呼ばれます。

花の唇弁(下弁)の後ろにある距は花弁と同じような紫色をし、細長いのが特徴です。

花の側弁の基部には普通毛が生えていませんが、西日本には毛の生えているものが多く見られ、これはオトコノジスミレと呼ばれます。 葉には白いビロード状の短毛が生え、少し白っぽく見えます。 鹿児島県や八丈島などの暖かい地方では葉や茎に毛の生えていないものがあり、ケナシノジスミレと呼ばれます。

種子の端には昆虫のアリが好む物質を含んだエライオソームというものが付いており、アリが拾って運ぶことにより分布を広げます。 (写真)2019.3.23 加西市網引町

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