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アリアケスミレ


キントラノオ目 スミレ科 

耕作地周辺、川や池の土手、公園の植え込みなど人里近くの少し湿ったところに生える多年草で、高さは5~15cmになります。 日本の本州~九州と朝鮮半島、中国(東北部)に分布し、沖縄には変種のリュウキュウシロスミレが分布します。 また、全ての変種を含んだ種としては、中国~東南アジア、オーストラリアと広く分布します。 花は4月上旬~5月に咲き、咲き始めはスミレより少し遅くなります。

地上茎のないグループのミヤマスミレ類に入り、この仲間は雌しべの先(柱頭)がカマキリの頭のような形をしているのが特徴です。 花の色はほとんど白色のものから、濃い紫色のすじが入り淡紫色に見えるものまであります。 スミレと同様に、花の側弁の基部には毛が生えています。 葉はヘラ形で細長く、葉柄には翼があるところはスミレと同じです。 スミレと葉の形がよく似ていますが、葉柄の翼の幅がスミレほど広くないという違いがあります。

また、スミレより葉の数が多いのも特徴です。 まれに見られるスミレの白花のものと見分けるのが難しいですが、新しい根の色がスミレは褐色なのに対し、アリアケスミレは白色という違いがあります。 花の色が変化に富むことから、有明の空のようだということでアリアケスミレと名づけられました。

種子の端には昆虫のアリが好む物質を含んだエライオソームというものが付いており、アリが拾って運ぶことにより分布を広げます。

(写真)2021.4.7 加古郡稲美町加古(加古大池)

(写真)2016.5.1 丹波市青垣町小倉(加古川の土手)

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