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ミドリハコベ(ハコベ)


ナデシコ目 ナデシコ科 

畑地、湿った草地、林縁、道端などに生える1~2年草で、高さは10~30cmになります。 日本の北海道~沖縄、朝鮮半島、中国、台湾、アジア西南部、イギリス、ヨーロッパ南部、北アフリカなどに分布します。 日本には古い時代に麦作とともに渡来した、史前帰化植物といわれています。 よく似たコハコベと区別されずに「ハコベ」と呼ばれており、図鑑によってコハコベをハコベとしているものと、ミドリハコベをハコベとしているものがあります。 花は3月~11月に咲き、ハコベとして「春の七草」のひとつになっています。 コハコベとミドリハコベは、花弁がガク片より短く、茎の片側にだけ毛が生えていることで、他のよく似た仲間と見分けることができます。 コハコベはミドリハコベよりやや小型で、茎の色は赤紫色を帯びることが多い(日陰のものは緑色のこともあります)のに対し、ミドリハコベはやや大型で、茎の色は全体に緑色という特徴があります。 また、コハコベの花は雄しべが1~7本ある(3~5本のものが多い)のに対し、ミドリハコベの花は雄しべが5~10本あることで見分けることができます。 円盤型の種子の周囲には突起があり、コハコベは突起が低くて先が丸いのに対し、ミドリハコベは三角状に先が尖った突起があることでも見分けることができます。 乾燥したハコベの粉末に塩を混ぜたものを「ハコベ塩」と呼び、江戸時代にはこれを指に着けて歯茎をマッサージし、歯茎からの出血や歯槽膿漏の予防に使われてきました。 平安時代の本草和名という書物には「和名波久倍良(ハクベラ)」と書かれており、ハクベラからハコベラ、ハコベという名になっていったといわれています。 (写真)2019.3.23 加西市網引町

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