セイタカアワダチソウ(セイタカアキノキリンソウ)
キク目 キク科
北アメリカ原産の多年草で、高さは1~2.5mになり、河川敷、川や池の土手、荒れ地、休耕地、鉄道線路沿いなどに生えています。 日本には明治時代後期に切り花用の観賞植物として入ってきたといわれ、第二次世界大戦後に野生化が進み、北海道~沖縄に帰化しています。 花は10月~11月に咲き、花粉はハナバチやハナアブなどの昆虫が運びます。 よく花粉症の原因植物といわれますが、虫媒花のため花粉が風で遠くまで飛散することはなく、花粉症の主要な原因植物ではないようです。 ミツバチを飼っている養蜂業者が蜜源植物として全国に広めたことがあり、全国的に大繁殖しているひとつの原因といわれています。 根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質(シス-デヒドロマトリカルエステル)を出していることが知られており、これによってセイタカアワダチソウだけの群生地をつくりだします。 このような作用をアレロパシー(他感作用)といいます。 よく似た植物に同じ北アメリカ原産のオオアワダチソウがありますが、高さは0.5~1.5mとセイタカアワダチソウより少し小さく、セイタカアワダチソウが茎や葉に短毛が生えて触るとザラザラしているのに対し、オオアワダチソウはほとんど無毛であることで見分けることができます。 また、オオアワダチソウは、花が7月~9月とセイタカアワダチソウより早く咲きます。
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(写真)2016.10.15 加古川市上荘町