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コマツナギ


マメ目 マメ科

高さ0.6~0.9mの落葉の小低木で、日当たりのよい草地や川の土手などに生えます。

日本の本州、四国、九州と済州島、中国に分布します。 花は7月~9月に咲き、花粉は昆虫が運びます。 枝が緑色で細く、あまり大きくならないので草のように見え、草の図鑑に載っていることがよくあります。 葉は先端の1枚と3~6対の小葉からなる複葉で、夜になると閉じます。 木の生えていない道端などで馬をつないだということからコマツナギと呼ばれ、平安時代の「本草和名」や「倭名類聚抄」に「宇末都奈岐(うまつなぎ)」や「古末豆奈木(こまつなぎ)」の名がでてきます。 近年になって道路法面の緑化用にコマツナギにそっくりで高さ2~3mになる中国原産のキダチコマツナギが使われ、河川敷や荒れ地で野生化しているようです。 キダチコマツナギは、在来のコマツナギより大きくなることと、明らかに木という感じがすることで何とか見分けることができますが、種としてはコマツナギと同じものという説と中国原産のトウコマツナギと同じものという説があり、よくわかっていません。

キダチコマツナギの野生化が進むことによる生態系への影響が心配されるほか、在来のコマツナギとの交雑の可能性も考えられ、その場合には遺伝子レベルでの撹乱が問題となります。

このような事態は、緑化を計画する人が植物や生態系にあまりにも無知であることによって起きていると思われ、国や地方自治体が緑化の具体的な指針を示す必要性を感じます。 (写真)2018.9.2 三木市志染町

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