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クヌギ


ブナ目 ブナ科

落葉の高木で、肥沃な土壌の明るい土地を好み、川沿いや崖の下の開けた場所によく生えています。

日本の本州(岩手県・山形県以南)、四国、九州、沖縄と朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ半島~ヒマラヤに分布します。 日本ではクヌギは古くから植えて利用されてきていることから、どこまでが本来の自然分布かよくわかっていません。 日本のクヌギの葉緑体のDNAタイプを調べるとクヌギの中の特定のタイプに片寄っていること、人里近くに多く奥山ではほとんど見られないこと、花粉が縄文時代以前の地層からは出土しないことから、縄文時代前期に農耕技術や稲の種とともに大陸から持ち込まれた可能性があるともいわれています。 雌雄同株で雄花と雌花があり、花は4月~5月に咲き、花粉は風で運ばれます。 果実は花が咲いた翌年の秋に熟し、どんぐりの仲間では大きな果実ですが、タンニンが多く渋くてそのままでは食べることができません。 同じ仲間のアベマキと大変よく似ていますが、アベマキは葉の裏が白い星状毛に覆われているのに対し、クヌギの葉の裏は星状毛がなく淡緑色をしているので見分けることができます。 アベマキの樹皮がコルク層が厚いのに対してクヌギの樹皮はコルク層が薄く、クヌギはアベマキに比べて乾燥に対する耐性が低いのではないかと考えられています。 樹皮が薄いことから炭焼きやシイタケ栽培の原木として優れており、昔から利用されてきました。 幹からは樹液がしみだしていることがあり、カブトムシ、クワガタ、タテハチョウ類など多くの昆虫が集まってきますが、この樹液はボクトウガの幼虫が穴を開けて出入口周辺を常に加工し続けることで出続けていることが近年になってわかりました。 (写真)2018.10.18 三木市福井

(写真)葉の裏 2018.10.18 三木市福井

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