イシミカワ


ナデシコ目 タデ科 

ツル性の一年草で、茎は1~2m伸びて、茎に生えた下向きのトゲで他の草や木に絡みつきます。 林縁、河川敷、休耕田などの日当たりがよくて湿り気のある場所に生えます。 日本の北海道~沖縄と東アジアに広く分布します。 稲作とともに日本に伝来した史前帰化植物といわれています。 7月~10月に薄緑色の花が咲きます。 ガクはほとんど開かず、後に水分を含んで厚くなって果実を包み青い果実のように見えますが、この中に黒い球形の本当の果実が入っています。 中国では、全草を乾燥して解熱、下痢止め、利尿などに効く生薬として利用されているということです。 名前の由来はよくわかっていませんが、種皮が硬いことから石実皮の文字を当てたという説、大阪の石見川付近で採れるこの草の薬効が最もすぐれていることから地名をとって名づけられたという説、骨を膠のように接ぐので石膠(イシニカワ)に由来するという説があります。

また、博物学者の南方熊楠は明治45年に民俗学者の柳田國男にあてた手紙の中で、「なにか乱世のころ、この草を用い薬とし、威神膏とか一心膏とか名づけたるより、イシンコウ、イシミカワと転訛したるかと察し申し候。」と書いており、イシミカワを使った薬の名前がこの植物の名前の由来ではないかと推測しています。

柳田國男は、著書の山島民譚集の中で、河童が東北地方に伝える接骨薬の主薬を漢名で「扛板帰(コウハンキ)」、和名を「イシミカワ」、一名を「カッパソウ」または「カッパノシリヌグイ」という植物であるといい、草目図説(江戸時代後期の植物図鑑)から植物の図を載せています。 牧野新日本植物図鑑のイシミカワには「杠板帰は別の植物」と書かれていますが、「中国高等植物図鑑(1972年)」には杠板帰として日本のイシミカワと同じ学名で同じ図のものが掲載されているそうです。 扛板帰(コウハンキ)と書かれたり、杠板帰(コウバンキ)」と書かれたりしています。 (写真)2016.10.27 小野市古川町

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