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セイヨウタンポポ


キク目 キク科 

ヨーロッパ原産の多年草で、花茎の高さは5~15cmになり、川や池の土手、農耕地、芝生地、市街地の道路わきなどに生えています。 明治時代の初めに野菜として北海道に持ち込まれたといわれ、現在は北海道~九州に帰化しており、都市部では在来のタンポポより多く見られます。 花は3月~5月に多く咲きますが、早春から晩秋までほぼ一年中咲きます。 在来タンポポよりも頭花は大きく、舌状花も多くつけます。 カンサイタンポポなどの在来タンポポは花の下側にある総苞片が反り返らずに頭花にくっついているのに対し、セイヨウタンポポなどの外来タンポポは総苞片が反り返っていることで見分けることができます。 花は在来のタンポポと違って自家受粉もし、寒い時期にできる花は開花せずに自家受粉します。 染色体が3倍体であることから花粉を受けても受精せずに種をつくり、親と遺伝的に同じ形質のクローンになります。 在来タンポポの種は秋に発芽しますが、セイヨウタンポポは在来タンポポより小さい種を多くつくり、一年中発芽が可能です。 近年になって、カンサイタンポポとセイヨウタンポポの雑種がかなりあることが分かってきました。 2倍体のカンサイタンポポと3倍体のセイヨウタンポポの間に繁殖可能な雑種ができ、雑種の染色体は3倍体と4倍体があることが知られています。 3倍体雑種はセイヨウタンポポ同様に多量の花粉をつけますが、総苞片は横に開く感じで、セイヨウタンポポほど強く下に反り返らないことで見分けることができるといわれています。

4倍体雑種はセイヨウタンポポ同様に総苞片が強く下に反り返りますが、花粉をつけないことで見分けることができるといわれています。 加古川流域には他にヨーロッパ原産のアカミタンポポも見られ、総苞片はセイヨウタンポポと同様に反り返りますが、葉の切れ込みが深いという特徴があり、種子の色がセイヨウタンポポは薄茶色であるのに対し、アカミタンポポは赤褐色であることで見分けることができます。 若い葉は、生でサラダに混ぜたり、天ぷらにして食べることができます。 根はゴボウのような直根で、キンピラにして食べることができます。 また、根を細かく刻んで乾燥させたものを粉に挽き、フライパンで乾煎りしたものは「タンポポコーヒー」として飲まれています。 生態系被害防止外来種リスト:重点対策外来種

日本の侵略的外来種ワースト100 (写真)2019.4.8 加古川市尾上町

(写真)左 セイヨウタンポポ 2019.3.29 加古川市八幡町

(写真)右 アカミタンポポ 2017.5.3 明石市明石公園

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